記事: ベジタブルタンニンレザーとは

ベジタブルタンニンレザーとは
ベジタブルタンニンレザーはフェイクレザーではなく、本革を使用しています。
ベジタブルタンニンレザーは何千年も前から人類に知られている木の葉、果物、根などの材料を使用したプロセスにより製造されています。
この技術の利用により、最も持続可能なレザー製品の製造が可能になります。クロムを含むレザーよりも毒性が低く、レザーの色合いや濃淡に独特のバリエーションが生まれるため、ベジタブルタンニンのレザーは常に一点ものとなります。
さらに、ベジタブルタンニンは手作りで製造されるためその性質により、市場でも耐久性の高い上位のレザー生み出すことができるようなっています。また、使い込むほどに柔らかくなり、美しい古艶が徐々に出現してきます。
ベジタブルタンニンの革製品は、世代を超えて受け継がれるものであると言っても過言ではないでしょう。
ベジタブルタンニンレザーのエイジング:
新品のベジタブルタンニンの革製品は、革事態が裸の状態、つまり自然色を表している状態となります。そのため、時間の経過とともに空気、光、体の油分などの環境要因に伴い豊かな色と降る艶が発生します。
肌と同様に、日光に当たると革は黒くなり、日々の取り扱いや水、その他の条件により時間の経過と共にその素朴な表情を見ることができるようになります。
ベジタブルタンニンのナチュラルレザーは、素材と同様にオーガニックであり、持ち主と共に年を重ねていくのです。

画像: Budwell Creation
天然皮革を製造する際に使用されるオイルやワックスは少量です。一般的に油分の減りが早い傾向にあり、適切なメンテナンスを行わない限り劣化が目立ってしまいます。
放置しておくと、ひび割れが入ったり、手触りがパサパサになったりすることも少なくありません。
レザーに独特の味わいが出ることに魅力的に感じる方もいらっしゃるかとは思いますが、レザー製品を長持ちさせるためには定期的にメンテナンスをすることが不可欠です。
最高のメンテナンスのために守るべきいくつかのルール:
- 特に最初の1ヶ月は、水に濡らさないようにしましょう
- レザーは熱源から遠ざけ、ドライヤーを使用した乾燥は絶対に行わないでください
- お手入れの際、合成繊維のブラシを使用しないでください - 天然繊維のみ使用推奨
- 頻繁に使用する場合は、週に一度程度、レザー専用のオイルやコンディショナーを使用してメンテナンスを行なってください
- 最高の状態を保つために、時々ワックスを塗ってください
乾燥したレザーはオイルやコンディショナーをすぐに吸収するため一時的に色が変わることがありますが、レザーはより柔らかく、よりしなやかになります。
年に1、2回だけのメンテナンスでも、より長く使っていただけるようになるはずです。
ここでは、化学薬品を使用したなめしレザーとベジタブルタンニンレザーの比較を行います:
クロムなめし |
ベジェタブルタンニン |
|
革の割合 |
92% |
8% |
におい |
化学的なにおい |
アロマティックな木の香り |
柔らかさ |
ベジタブルタンニンレザーより柔らかい |
なめし後は少し硬いが、時間の経過につれて柔らかさが増す |
成分 |
化学、酸 |
樹皮、葉、果実、根 |
環境上への影響 |
悪い |
エコフレンドリー |
時間 |
1-2日 |
40日~60日 |
製造 |
大量生産 |
職人的な技術が必要 |
品質 |
安いレザー感 |
手作業による品質 |
経年変化 |
レザーの表情が不自然 |
使い込むほどに味わい深い古艶が出現 |